はやり目 はやり目
 

はやり目(流行性角結膜炎)

はやり目(流行性角結膜炎)流行性角結膜炎とは、アデノウイルスが原因で発症する感染症のひとつです。はやり目と呼称されることもあります。発症すると、眼の充血や目やに、ゴロゴロした痛みなどを自覚するようになります。
アデノウイルスの感染力は強く、幼稚園や保育園、病院や家族内での流行が生じることもまれではありません。小児における発症例が多いですが、どの年齢層であっても発症する可能性があります。流行時期としては8月を中心として夏に多く見られます。


はやり目(流行性角結膜炎) 原因と症状

はやり目(流行性角結膜炎)眼の充血や目やに、ゴロゴロした眼の痛み、まぶたの腫れ、涙などがあります。初発時には片目の症状であっても、時間経過と共にもう片方の眼にも症状が現れることがあります。
細菌・ウイルス・カビなどの微生物、紫外線、ほこり・ごみ・摩擦などの物理的刺激、酸・アルカリなどの化学的刺激、花粉などによるアレルギー反応などによって結膜に炎症が起こります。
このうち、短期間に集団的に発生する急性結膜炎がいわゆる“はやり目”というアデノウイルスによるもので、日常よく見られる代表的な病気です。
これは、患者の目からの分泌物がもとで伝染します。ウイルスによるものが最も多く、伝染性も非常に強いので感染予防がとても大切です。


はやり目(流行性角結膜炎)の予防

予防策としてアルコールや次亜塩素酸を使用してドアノブを拭いたり、汚染されたタオルを消毒したりするなどです。また、こまめな手洗いや手指消毒も重要です。
感染者とタオルを共有しない、箸をわける、感染者の入浴は最後にするなどの対策が考えられます。
流行性角結膜炎は、医師が周囲への感染力がなくなったと判断するまで登園、登校を控える必要があります。

はやり目(流行性角結膜炎)の治療

この病気に有効な点眼薬はありません。ウイルスに対する抵抗力をつけるため、休養を十分にとって体力をおとさないことが必要です。
また、補助的に他の感染を起こさないために抗菌点眼薬や、炎症をおさえるためにステロイド点眼薬などを使用します。他の人にうつさないように十分注意しましょう。

山田眼科