黄斑浮腫 黄斑浮腫
 

黄斑浮腫

黄斑浮腫は、網膜の中心となる黄斑部に液状成分がたまり、浮腫みを起こし視力が低下する病気のことを言います。
糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、その他の原因から視力にとって最も重要な部位である黄斑部に浮腫が生じることを言います。

黄斑浮腫 原因と症状

症状は、視力低下、ゆがんで見える(変視症)、ぼやけて見える(霧視)などです。
黄斑浮腫は、いろいろな病気から引き続いて起こることがあります。網膜静脈閉塞症に伴う眼底出血の時、糖尿病網膜症の時、サルコイドーシスやベーチェットなどに伴うぶどう膜炎の時などです。
これらの病気で、血管からの水分の漏れが多くなると、網膜の浮腫(むくみ)として、発症するのです。

黄斑浮腫の治療

治療はレーザー治療やステロイド剤の眼内注射、硝子体手術などを行います。
ステロイドの局所注射があります。元来、ステロイドには局所の浮腫(むくみ)をとる働きがあることで知られています。そこで、比較的長い期間効果を持続するケナコルトというステロイド製剤を、結膜下(白目のところ)に注射します。
この薬の作用では、眼圧が上がることがありますので、約一週間後に眼圧測定のために来院していただく必要があります。ケナコルト治療で効果がない場合には、硝子体手術が必要です。
薬の治療には、ステロイド薬の治療があります。つい最近、新しい注射薬の選択肢が増えました。抗VEGF(ブイイージーエフ)治療薬と言われる薬で、眼の硝子体内に注射します。網膜のむくみが改善し、視力の改善が期待できる薬です。

黄斑浮腫の手術

硝子体手術の流れ

眼内に気体を注入して終わった場合は、数日間うつむき姿勢をとることがあります。
術後の視力は、手術前の病気の状態によって大きな差があります。手術が必要となったら、視力の回復のために、時機を逃さず、なるべく早い段階で手術を受けることが大切です。

山田眼科