ICL眼内コンタクト
眼内コンタクトレンズ=ICL（Implantable Contact Lens）は、レーシックより以前に開発が行われ2010年に厚生労働省に承認されました。
当初のICLは、目の中の水の流れが悪くなることから、数パーセントの確立で白内障に進行するというリスクがありましたが、現在では、房水循環(目の中の水の流れが悪くなる)が改善されたことから白内障のリスクが低下し、世界の多くの国で承認され、今や世界的なスタンダードとなっています。
ICL（アイシーエル）眼内コンタクトレンズは、水晶体を残したままレンズを挿入する屈折矯正方法です。レーシックと比較すると、角膜を削る必要がないので、強度近視の方、角膜の薄い方でも矯正が可能であり、眼の内側にレンズが入るため、コンタクトレンズのように外れてしまうことや異物感もなく裸眼と同じ程度の視力に回復します。強度近視（-10D以上）のレーシック治療は禁止されていますが、ICL（眼内コンタクトレンズ）は強度近視の方も対応可能です。
人それぞれには、乱視、遠視、近視があり、日常のメンテナンスや遺物館などの煩わしさから解放されるのがICLの特徴でもあり、裸眼で生活できる快適さがあります。眼鏡の曇り、コンタクトレンズ装着時のごろごろ感や風の強い日に入る小さなゴミ、コンタクト装着時の乾燥など、今まで忘れていた裸眼の快適さと共に新しい間隔も鮮やかによみがえる事でしょう。自由に遊べる、裸眼でいられる時間の快適さを実感できます。
最近ではフルオーダーで作成されるカスタムレンズもあります。
レーシックには、近視の戻りと言うデメリットがあります。近視の戻りは、術後数年経過により視力が以前の状態に戻ってしまう事があります。レーシックは角膜を削る量の多さにより、近視の戻りが発生する可能性が高くなります。それに比較しICLは近視の戻りが少なく治療後と同じ見え方が維持できます。
ICL 眼内コンタクトレンズ費用：68万円
| ICL 眼内コンタクトレンズ | レーシック | |
|---|---|---|
| 視力の安定性 | 鮮明でクリアに見える | コントラストに若干の変化ある |
| 見え方の違い | 鮮明でクリアに見える | コントラストに若干の変化ある |
| 適応範囲 | 挿入したまま可能、取り出し可能 | 角膜の形を変えるので、元に戻せない |
| 元に戻せるか | 挿入したまま可能、取り出し可能 | 角膜の形を変えるので、元に戻せない |
| 価格 | レーシックよりも割高 | ICLより割安 |
Q1. ICLで老眼を治せますか？
A1. ICLは眼内レンズを挿入して近視や乱視を矯正する手術ですので、一般的には老眼は治療できませんでしたが、昨今のICLでは、プレミアム眼内コンタクトレンズなどで老眼にも対応できるようになりました。現在当医院では対応していません。
Q2. ICLの手術をすると、白内障になりやすいのでしょうか？
A2. ICLが原因で白内障になることはありません。
白内障は体質や加齢が主な原因であり、ICLにかかわらず誰しも発生する可能性が有ります。
Q3. ICLの手術後に白内障や緑内障などの眼の病気になった時どうなりますか？
A3. ICLは、一度挿入したレンズであっても取り出すことが可能です。そのため、ICLを取り外したうえで通常の場合と同様な手術による治療を受けられます。詳細については眼科医師にご相談ください。
Q4. レンズのメンテナンスは必要ですか？
A4. 眼の中のレンズは、くもったり汚れたりしないのでコンタクトレンズのように日々の手入れは不要です。万が一、治療後にトラブルが生じた場合はレンズを取り出して元の状態に戻すこともできます。
また、レンズの種類を変える事で日々進化するICLのレンズに入れ替えることも可能です。
Q5. 手術時間はどのくらいですか？
A5. 約30分程度の時間で、麻酔は点眼麻酔を使用しますので痛みも気になりません。レンズを挿入する為、約3ミリ切開しますが縫合や抜糸の必要もなく回復が早いので日帰りで手術が可能です。当日は車の運転はできません。
Q6. 副作用や合併症はありますか？
A6. ドライアイや夜間の光が滲む感じやギラつく感じ（ハロー・グレア）がありますが、角膜を削らず、切開する幅も少ないので、レーシック手術より感じ方は少なく、時間の経過とともに改善していきます。
Q7. 将来、眼の病気に影響はありますか？
A7. 角膜を削るレーシック治療法と異なり、取り外すことができますので将来の眼の病気になった際にも治療の選択肢が狭まるようなことはありません。レンズの素材も柔らかいので割れる事もありません。
